サイクロン 噴射した研削材は加工中に破砕したり製品を削ったりするために不純物が混じってきます。その不純物を除去し、使用できる研削材と分離する装置がサイクロンです。サイクロンは集塵機の吸引力によって丸い缶体内に旋回流を起こし、粒子を回転させます。粒子は比重の大きいものほど缶体の端に張りつくように回転します。ちょうど洗濯機の中に衣類を入れ、かき混ぜた場合、大きいものが洗濯槽の端の方に張りついて回るような感じです。中心部の細かいものは集塵機に吸い込まれますが、吸い込む粒子サイズは調整できるようになっています。(消耗量を考慮に入れながら弁を調整します)また、分離する力としては集塵機の吸引力を使用するため集塵機との関係は重要です。研削材の粒子が細かい場合はうまく循環しない場合がありますので特殊なサイクロンが必要になります。細かい研掃材がどのような状態になるかと言いますと、ちょうど砂時計を逆さにしても砂が落ちてこないような状況になります。さらさら流れる研削材の場合は、蟻地獄のようにすり鉢状に砂が落ちていきますが、細かい場合は流れずに留まっていたり、流れたとしてもすっぽり抜けてしまい(ピンホールと呼びます)連続した流れにはなりません。このような場合はエアーレーション方式を採用した微粉用サイクロンが必要です。ヒーターもついていますから湿気に弱い研削材も使用可能です。ただし、超微粒子を使用するようなブラストマシンではサイクロンが使用できない場合もあります。 |
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